なんで聞こえないの?
英語を長く勉強しているのに、リスニングだけはなかなか伸びない。
そんなふうに感じたことはありませんか?
単語はある程度わかる。
文法も、中学レベルは問題ない。
でも、映画やドラマ、ネイティブの会話になると、
「あれ、今なんて言った?」が続く——。もしあなたがそうなら、大丈夫。
それは「あなたのせい」じゃないんです。
日本の英語学習で聞き取れない理由
多くの日本人が英語を10年以上学んでいます。
でも、「英語が聞き取れるようになる人」は、ほんの一部。
なぜか?
それは、以下のような “見えない壁” があるからです。
🔹 1. 音がつながって聞こえる
たとえば、
“What do you want to do?”
は、ネイティブが話すと
“Whaddaya wanna do?”
のように変化します。
学校で習った通りの単語を一つ一つ聞き取ろうとすると、
「こんなの聞こえるわけない!」と感じてしまうのは当然です。
自分が発音できない音は、聞き取りにくい。
これはリスニングの大原則です。
🔹 2. 「ちょっと難しい」音を避けてしまう
理解できない内容を聞き続けるのは、つらいですよね。
多くの学習者は、「わかるもの」しか聞きたくないと思ってしまいます。
でも、脳がちょっと苦労するくらいのレベル(いわゆる “N+1”)が、
実はリスニング力を育てるベストなゾーンなんです。
興味がない話・簡単すぎる内容では、脳はすぐに飽きてしまいます。
脳科学者のジョン・メディナは、著書『Brain Rules』の中で
「10分間、興味を引かれないと脳はシャットダウンする」と言っています。
つまり、退屈な教材を「義務」で聞いていても、リスニング力は伸びにくいということです。
🔹 3. 曖昧さへの耐性が低い
「全部わからなきゃダメ」
「聞き逃したら失敗」
そんなふうに思っていませんか?
でも、赤ちゃんや、外国で暮らしている人たちはどうでしょうか?
聞き取れない言葉、知らない表現に毎日囲まれながらも、少しずつ「慣れて」いくんです。
リスニングにおいては、わからない音に出会うこと自体がトレーニングです。
完璧を目指すより、「わからない状態に慣れること」が大切なんです。
じゃあどうしたらいいの?
ここまで読んで、「じゃあ、どうすれば…?」と思った方へ。
まずはこの3ステップから始めてみてください。
ステップ #1:興味のあるコンテンツを選ぶ
・映画でもドラマでも、YouTubeでもOK
・英語字幕 or スクリプトがあればさらに良し
→ 興味 × 親しみがあるトピック=理解しやすい
ステップ#2:短く、毎日できる長さにする
・まずは「5分」でもOK
・長さより「習慣化」が大事
→ 無理のない長さで、まずは1週間続けてみましょう
ステップ#3:同じ素材でトレーニングする
・1週間ごとに変えてOK(短い動画なら尚良し)
・字幕なしで見る
・スクリプトがあればシャドーイング
・最後に内容を日本語か英語で要約してみる(何がテーマだった?どんなポイントがあった?)
リスニング力は、急に伸びるものじゃない
でも、音に触れる時間を増やせば、
少しずつ「英語の耳」が育っていきます。
特別な才能なんて必要ありません。
あなたの耳も、ちゃんと変わっていきますよ。
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