• Oct 14

「完璧な会議」という思い込み

十分に準備すれば、英語の会議で失敗せずに済むのでしょうか。知識だけでは埋められない経験不足と、効果的な会議を目指す大切さについて考えます。

知識を増やしても、経験不足は埋められない

約20年間、英語を教えてきた中で、何度も出会ってきた思い込みがあります。 それは、多くの場合、本人も気づいていない考え方です。 「十分に準備すれば、間違えたり、恥ずかしい思いをしたりせずに済むはず。」

例えば、大切な英語の会議を控えているとします。 専門用語を勉強し、便利な表現を覚え、さまざまな状況を想定して練習する。 もちろん、こうした準備はとても大切です。 でも、いざ会議が始まると、やっぱり緊張する。 予想外の質問をされたり、話が思わぬ方向に進んだり、言いたいことがうまく伝えられなかったりする。 そして、「まだ準備が足りなかった」と感じてしまう。 でも、本当にそうでしょうか?

知識を増やしても、経験不足は埋められません。 これは、私が初めてのTEDxトーク(日本語)でも触れた「恐怖」に関係しています。 私たちは、もっと知識を身につければ、初めての経験に伴う不安や失敗を避けられると考えがちです。 でも、残念ながら、そうはいきません。 だからこそ、私はコーチングで「フレームワーク」を重視しています。

特定の場面で使うフレーズを暗記するのではなく、会話の仕組みを理解し、予想外の展開にも柔軟に対応できる力を育てる。 知識を増やすだけでなく、状況に応じて使いこなせる実践力を身につけることが大切なのです。

ただし、どんなに優れたフレームワークでも、実際の経験を完全に置き換えることはできません。

最初の会議は緊張するかもしれません。 でも、5回目には少し慣れているはずです。 100回目には、教科書だけでは決して身につかなかったスキルや自信が育っているでしょう。 だから、完璧な会議を目指す必要はありません。 目指すべきは、効果的な会議です。

大切なのは、間違いや不安を完全になくすことではありません。 予想外のことが起きても、対応できる自分になることです。

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