• Jul 19, 2025

ティーチングとコーチングって何が違うの?

ティーチングは「教えること」、コーチングは「引き出すこと」。どちらも大切だけど、あなたの英語学習に今必要なのはどっち?このブログでは、両者の違いをわかりやすく整理しながら、本質的な成長につながるヒントをお届けします。

ティーチングとコーチングの間にかかる橋を渡る女性学習者のイラスト。目標は「流暢に話せる自分」。

最近、「コーチング」という言葉をよく聞きませんか?

英語学習の世界でも、「コーチング型のスクール」や「パーソナルコーチ」など、だんだん身近になってきたように感じます。

でも、「ティーチング」と何が違うの?
なんとなく「高そう」とか「意識高い人向け?」というイメージを持っている方も多いかもしれません。

実は、私はこれまでいわゆる普通の英会話レッスンから、年間100万円を超えるエグゼクティブ向けの語学コーチングまで、いろいろな形で英語学習のサポートをしてきました。

そしてここ8年間は、ティーチングとコーチングを組み合わせた【Bylingua】を運営しています。

今日は、「ティーチング」と「コーチング」の違い、そしてどちらが自分に合っているのか?について、わかりやすくお話してみたいと思います。


ティーチング:外の世界を鍛える

ティーチングとは、基本的に「言語の外側」、つまり英語のスキル部分を強化するものです。

たとえば…

  • 文法ルールの説明

  • 語彙の使い分け

  • 発音・イントネーションの練習

  • 模擬会話での練習
    などなど。

    「知識を伝える → 練習する → 上手くなる」というシンプルな流れですね。

英語の先生がしてくれることのほとんどは、この「ティーチング」に当てはまります。
そしてもちろん、これは語学力アップのために欠かせないものです。


コーチング:内側の声と向き合う

一方で、コーチングが向き合うのは「内側の世界」です。

  • 自分の英語に自信が持てない

  • 他の人と比べてしまう

  • 「本当に話せるようになるのかな…?」という不安

  • 「相手は理解してるんじゃなくて、優しさで頷いてるだけかも」という思い込み

こんな風に感じたこと、ありませんか?

コーチングは、そうした“内なる声”と向き合い、「本当はどうしたい?」「どこで止まってる?」という問いかけを通して、学習のペースや信じていることそのものを変えていくアプローチです。

ある意味で、コーチはあなたの「外にいる内なる応援者」。
応援し、問いかけ、時に背中を押してくれる存在です。

氷山の上に「スピーキング」「文法」「語彙」、水面下に「自信」「信念」「内なる声」と書かれたイラスト。語学力の表面と内面の関係を表現。


すべては、自分が語っている「物語」から始まる

有名な言葉をひとつ紹介させてください。

“The only thing that’s keeping you from getting what you want is the story you keep telling yourself.”
欲しいものを手に入れられない唯一の理由は、自分に語っている「物語」だ。
ー トニー・ロビンズ

たとえば、「私の英語はまだまだ」「私は話すのが苦手」「TOEICが〇点だから会話は無理」
そんな“自分語り”が、実は自分の成長のブレーキになっていることもあります。

外のスキル(語彙、文法、発音など)を伸ばしたいなら、内側で語っているストーリーにも注目すること。
それが、コーチングが力を発揮する場面なんです。


守破離との関係は?

先週のブログで「守・破・離」について紹介しましたが(→ まだ読んでいない方はこちら)、このコーチングの考え方は特に「破」や「離」の段階で重要になってきます。

初心者(守)の段階では、学ぶことも多く、上達も早いため、「できるようになってきた!」という感覚を持ちやすいです。


でも、中級(破)や上級(離)に入ると、成長スピードはゆっくりになり、正解も一つではなくなります。

この段階では、見えにくい小さな進歩を信じ続けること、つまり「自分を信じる力」が大切になります。
でもその力は、自然にはなかなか育ちません。
だからこそ、自分の思い込みに気づき、それを乗り越えるサポートが必要なんです。


どっちが正しいの?

ここまで読むと、「じゃあ、コーチングの方がいいの?」と思うかもしれません。
でも、答えは どちらも大切 です。

ティーチングでスキルを伸ばし、
コーチングで自分の壁を取り除く。

この2つをうまく組み合わせることで、初めて本当の意味での「上達」が生まれます。

実際、私たちBylinguaではこのバランスを大切にしながら、一人ひとりの学習スタイルに合わせたサポートを行っています。

(ちなみに、現在開催中のワークショップシリーズでは、この「内側の世界」との向き合い方についてもじっくり扱っています。)


最後に:英語は「自分を表現する技術」

英語は単なる「教科」ではなく、「自分を表現する技術」です。
つまり、自分の外側も内側も、どちらも関係しているということ。

  • 「もっと話せるようになりたい」

  • 「でも、自信がない…」

  • 「勉強しているけど、手応えがない…」

そんな風に感じている方には、ティーチングだけでなく、コーチングの視点がヒントになるかもしれません。

英語力だけでなく、自分自身の可能性を信じる力も、一緒に育てていきましょう。


あなたは今、どんな「ストーリー」を自分に語っていますか?

コメントで教えてください!


0 comments

Sign upor login to leave a comment